リハビリ職で職場の雰囲気が悪い時の原因分析と改善策|1-3年目が実践できる具体的解決法

はぁ~、今日の職場も、なんだか空気が重かったな。
ねぇ、あなたもそう感じていませんか?
リハビリ職として働き始めたばかりの1年目、2年目、3年目くらいの方、特に、

「職場の雰囲気が悪くて、毎日がしんどい…」
「原因はなんだろう?」
「どうにか改善できないかな?」

そんな風に、一人で抱え込んで悩んでいませんか?

もしそうなら、まず言わせてください。
「よく頑張ってるね。そして、一人で悩まなくて大丈夫だよ。」

私もね、新人の頃、まさに同じ悩みを抱えていました。
朝、職場に向かう足取りが重くて、胸の奥がぎゅーっと締め付けられるような感覚。
患者さんの笑顔に救われる一方で、職場の空気に心がざわつく毎日でした。

リハビリ職って、患者さんと向き合うことはもちろん、チームで連携することが本当に大切ですよね。医師、看護師、多職種連携。そして、PT、OT、ST、それぞれの専門職同士の繋がりも不可欠です。だからこそ、職場の雰囲気が与える影響は計り知れません。

今日は、そんな「職場の雰囲気の悪さ」について、なぜそれが起こるのか、そして私たち若手が、どうすればその空気を少しでも変えていけるのか、私の経験も交えながら、一緒に考えていきたいと思います。
全部を解決するのは難しいかもしれない。でも、きっと、あなたができる「小さな一歩」は見つかるはずだから。


「うちの職場、もしかして…?」リハビリ職あるある?職場環境が悪いサイン

「うちの職場、雰囲気悪いよね…?」と漠然と感じていても、それが具体的にどんな状況なのか、言葉にするのは難しいかもしれません。でも、こんな「あるある」に心当たりはありませんか?

  • 挨拶が響かない、目が合わない
    • 朝の「おはようございます」が虚しく響くだけ…なんてこと、ありませんか?
  • 陰口、噂話が多い
    • 休憩室や更衣室で、特定の誰かの悪口が聞こえてくる。参加したくないのに、耳に入ってしまう。
  • 質問しにくい雰囲気
    • 先輩に質問すると、「なんでそんなことも知らないの?」みたいな冷たい視線を感じたり、「自分で調べろ」の一言で終わったり。
  • 「私語厳禁」みたいなピリピリ感
    • 息抜きもできないくらい、みんなが黙々と作業していて、休憩時間も会話がない。
  • 特定の誰かに業務が集中している
    • いつも同じ人が忙しそうで、他の人は手伝おうとしない。
  • 情報共有が不足している、もしくは偏っている
    • 大事な情報が一部の人にしか伝わっておらず、あとで困る。
  • 表情が硬い、笑顔が少ない
    • みんなが疲れているように見えて、気軽に話しかけにくい。

どうでしょう?ひとつでも当てはまったなら、それはあなたが敏感すぎるわけじゃありません。実際に、職場環境に何かしらの課題があるのかもしれません。


なぜ、職場の雰囲気は悪くなるんだろう?その「原因」を探る

さて、じゃあどうしてこんな状況が生まれてしまうんでしょう?私自身の経験や、周りのリハビリ職仲間からの話を聞いて、いくつかの共通する原因が見えてきました。

1. コミュニケーション不足とすれ違い

これは本当に多い。リハビリの現場って、患者さんの対応、記録、カンファレンス、委員会…と、常に時間に追われていますよね。
「忙しくて、ゆっくり話す暇がない」
「相手が何考えてるか分からないけど、聞く余裕もない」
こんな状況が続くと、ちょっとした誤解が解けないまま、不満が積もり積もってしまいます。
「あの先輩、いつも忙しそうだから話しかけにくいな…」
「後輩から何も言ってこないってことは、大丈夫なのかな?」
お互いが気を使って、結果的にコミュニケーションの機会を逃しているんです。

2. 価値観の不一致と世代間のギャップ

リハビリの世界も、ベテランの先生から若手まで、幅広い年代の方がいますよね。
「昔はこうだったのに…」
「いや、今はこれが当たり前でしょ!」
経験の長さ、専門知識、仕事への価値観、ワークライフバランスの考え方…。これらが大きく違うと、お互いを理解しきれず、衝突が生まれることがあります。特に新人さんは、先輩たちの当たり前についていけず、孤立感を感じてしまうこともあるかもしれません。

3. リーダーシップの欠如・管理職の無策

これは、若手だけではどうにもならない部分かもしれません。
チームをまとめ、問題解決に導くはずのリーダーや管理職が、現状を把握していなかったり、見て見ぬふりをしていたり、あるいはマネジメントの知識が不足している場合、職場の雰囲気は悪化する一方です。
「部長はいつも忙しそうで、現場の様子を分かってないみたい…」
「課長は良い人なんだけど、みんなをまとめるのは苦手そう…」
こんな声、聞いたことありませんか?

4. (ぶっちゃけ)私自身が原因だったことも…

これは、私自身の恥ずかしい失敗談なんですけど…。
新人だった頃、私も「職場の雰囲気が悪い」とばかり思っていました。でも、ある時、先輩から「〇〇さん、いつも疲れてるように見えるよ。もっと笑顔でいてほしいな」と言われたんです。
ハッとしました。自分もまた、暗い表情やネガティブな態度で、知らず知らずのうちにその「悪い雰囲気」に加担してしまっていたのかもしれない、と。
疲れていると、つい周りが見えなくなって、自分のことで精一杯になってしまいますよね。でも、その小さな態度が、職場全体の空気に影響を与えることがあるんだと、その時痛感しました。


じゃあ、どうする?今日からできる「小さな一歩」と「心の守り方」

原因が分かっても、「じゃあ、明日からどうすればいいの!?」って思いますよね。大丈夫。いきなり全てを変えようとしなくていいんです。まずは、あなた自身を守ることから始めましょう。

ステップ1:まずは「自分」を守ることから

① 客観的に状況を整理する
感情的になっていると、全てが「悪い」と見えてしまいがちです。一度落ち着いて、具体的に何が「悪い」と感じるのかを書き出してみてください。

  • どんな時に嫌な気持ちになる?(例:朝の申し送り時、休憩中)
  • 誰のどんな言動が気になる?(例:〇〇さんのため息、△△さんの冷たい言い方)
  • それはどのくらいの頻度で起こる?

    こうして書き出すだけでも、自分の感情と距離が取れて、少し冷静になれます。

② 「逃げる」ことも選択肢だと知る
「逃げるは恥だが役に立つ」ってドラマのセリフにもありましたけど、本当にその通りだと思います。
自分の心と体を壊してまで、その場に留まる必要はありません。

  • 信頼できる友人や家族、大学の先生に相談する。
  • 「転職」や「異動」も視野に入れて、情報収集だけ始めてみる。

    これらを考えるだけでも、選択肢があるという安心感につながります。

③ 信頼できる人に相談する(守秘義務に配慮して)
職場の先輩や同期で、心から信頼できる人はいませんか?
もしいたら、休憩中に「最近、ちょっと仕事で悩んでて…」と軽く相談してみましょう。同じような悩みを抱えているかもしれませんし、思わぬアドバイスがもらえるかもしれません。
ただし、もちろん、患者さんの個人情報や、職場の機密に関わる内容は絶対に話してはいけません。あくまで「自分の気持ち」や「漠然とした不安」を共有する程度に留めましょう。

ステップ2:小さな「変革」を起こす(行動支援)

さて、自分を守る術が分かったら、次は少しだけ、外に向かってポジティブな働きかけをしてみましょう。

① 挨拶と感謝の言葉を「先手」で出す!
シンプルだけど、これが一番効果的だと私は思っています。
「おはようございます!」と、自分から明るく、相手の目を見て言う。
何か手伝ってもらったら「ありがとうございます!助かりました!」と、少しオーバーなくらい感謝を伝える。
最初は反応がなくても、続けてみてください。あなたのポジティブなエネルギーは、必ず誰かに伝わります。

② 「ちょっといいですか?」の勇気
質問しにくい雰囲気でも、思い切って声をかけてみる。
「〇〇さん、今少しお時間よろしいでしょうか?先ほどの患者様のことで、一つ確認したいことがありまして…」
具体的な用件と、相手への配慮を添えるのがポイントです。最初はドキドキするけれど、一歩踏み出してみると、案外すんなり答えてくれることもあります。

③ ランチや休憩で「世間話」をしてみる
ずっと仕事の話ばかりじゃ、息が詰まりますよね。
「〇〇さん、今日のランチ、美味しそうですね!」
「この前の連休、どこか行かれましたか?」
そんな何気ない会話が、職場の雰囲気を和らげるきっかけになることがあります。ただし、無理は禁物。相手の様子を見て、嫌がっているようならすぐに切り替えましょう。
(私の失敗談)昔、気合を入れすぎて、まだそんなに仲良くない先輩にいきなりプライベートな質問をしてしまい、ちょっと引かれたことがあります…。加減が大事!

④ ポジティブなフィードバックを増やす
「〇〇さん、今日の患者さんへの説明、すごく分かりやすかったです!」
「△△さんの記録、いつも丁寧で見習いたいです!」
誰かにポジティブな言葉をかけると、相手も嬉しいし、言った自分も良い気分になります。そして、そのポジティブな感情は伝播していくものです。

⑤ 「報・連・相」をいつも以上に丁寧に
職場の雰囲気悪化の大きな原因の一つが、情報共有不足です。
「報告」「連絡」「相談」は、若手のうちから意識して完璧を目指しましょう。
「この患者さん、〇〇な状況になったので、△△の対応をします。何か他に注意点があれば教えてください。」
こうやって、自分の行動を明確にし、不明点がないか確認する姿勢は、信頼につながります。

ステップ3:それでもダメなら「次」を考える

ここまで色々なことを試して、それでも状況が全く改善されない、あるいはあなたの心身に影響が出始めていると感じるなら、それはあなたの問題ではありません。
「異動」や「転職」を真剣に視野に入れても、全くおかしくありません。

人生は一度きり。あなたは、自分の大切な心と体を守る義務があります。
「ここで頑張るしかない」と思い詰める必要は全くありません。
あなたが笑顔で、いきいきと働ける場所は、きっと他にあるはずです。


若手リハビリ職のあなたへ、最後に伝えたいこと

職場の雰囲気って、本当に一筋縄ではいかない難しい問題です。
でも、あなたは一人じゃない。
今、この文章を読んでくれているあなたのように、同じ悩みを抱えている若手リハビリ職は、たくさんいます。

私自身も、新人時代に色々な壁にぶつかり、辛い思いもたくさんしました。
でも、その経験があったからこそ、患者さんの気持ちに寄り添えるリハビリ職になれたし、職場の仲間と協力することの大切さも身をもって知ることができました。

あなたの今日の「しんどい」経験も、きっと未来の糧になります。
どうか、自分を責めないで。
そして、小さな一歩でもいいから、今日からできることを始めてみてください。
もしうまくいかなくても、それが「学び」に変わるだけ。

そして何よりも、あなたの心と体を大切にすること。
あなたが笑顔でいられれば、きっとその笑顔が、周りの人たちにも伝わっていくはずだから。
もし、この話を聞いて「自分もこんな経験があるよ!」「私はこう乗り越えたよ!」ということがあったら、ぜひ教えてくださいね。あなたの声が、きっと誰かの励みになります。

いつでも、あなたのことを応援しています!

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