
若手リハビリ職の皆さん、こんにちは!
新人の頃、先輩から「看護師さんとの連携が大事だよ」って言われたけれど、いざ現場に出てみたら…
「なんだか看護師さんって、ちょっと怖いな…」
「話しかけづらいな…」
って感じたこと、ありませんか?
患者さんのことで確認したいことがあるのに、忙しそうで声をかけるタイミングが掴めない。
ふとした一言に、なぜか威圧感を感じてしまう。
日々の業務の中で、そんな風に感じてしまうこと、本当に辛いし、疲れますよね。
大丈夫、安心してください。そう感じているのは、あなた一人じゃありません。
多くの若手リハビリ職が、同じように悩んでいます。私も駆け出しの頃、看護師さんの鋭い視線にビクッと体が固まったことが何度もあります。「もっとうまく話せたら…」と、夜な夜な反省会を開いていたものです。
でも、安心してください。この「怖い」という感情は、あなたの心が弱いからではありません。
職種の違い、忙しさ、経験の差…いろんな要素が複雑に絡み合って生まれる、ごく自然な感情なんです。
そして、この壁は、ちょっとしたコツと、あなたの勇気で、少しずつ乗り越えていけるものなんです。
この記事では、そんなあなたの悩みに寄り添いながら、看護師さんとの関係をスムーズにし、もっと患者さんのために協力し合えるようになるための具体的なヒントをお伝えします。一緒に、一歩踏み出してみませんか?
なぜ「怖い」と感じてしまうんだろう?若手リハビリ職が抱える本音
まずは、あなたが看護師さんに対して「怖い」と感じてしまう、その背景を少し考えてみましょう。
役割と視点の違い
看護師さんは、患者さんの全身管理や緊急時の対応、生活介助など、多岐にわたる業務を常に同時並行でこなしています。彼らの視点は「24時間、患者さんの安全と生命を守る」ことに重きが置かれがちです。
一方、リハビリ職は「機能回復」や「活動参加」にフォーカスしていますよね。
この視点の違いから、お互いの優先順位がすれ違ってしまい、「リハビリのことばかり考えている」と思われたり、「患者さんの全身状態を分かってない」と感じられてしまうことがあるのかもしれません。圧倒的な経験値と業務量
病棟には、経験豊富なベテラン看護師さんがたくさんいます。彼らの多くは、何人もの患者さんを同時に見ながら、緊急事態にも冷静に対応しています。そんなベテラン看護師さんの前で、まだ経験の浅いあなたが「あれ、これで合ってるかな…」と迷いながら患者さんのことを報告しようとすると、その緊張感が「怖い」という感情に繋がるのかもしれません。
また、常に忙しそうで、話しかけるスキがないと感じるのも無理はありません。「正解」を求めてしまう若手特有の心理
特に1~3年目の皆さんは、まだ自分の知識や技術に自信が持てない時期ですよね。「これでいいのかな?」「間違ってないかな?」という不安が常にあり、看護師さんのちょっとした表情や言葉尻から、「怒られるんじゃないか」「能力がないと思われたらどうしよう」と、必要以上に構えてしまうこともあります。
これらの要素が積み重なって、「看護師さん=怖い」というイメージが強くなってしまう。でも、それはあなたの感じ方そのものが間違っているわけではありません。
関係改善への第一歩!「怖い」を「協力」に変える具体的なヒント
では、この状況を少しでも良い方向へ変えていくために、今日からできる具体的なアクションを考えていきましょう。
ヒント1:まずは「相手を知る」ことから始めてみよう
「怖い」という感情は、相手への理解が足りないときに生まれやすいものです。まずは、彼らのことを少しでも知ろうと努力してみませんか?
看護師さんの「忙しい時間帯」を把握する
朝の申し送り後、昼食・内服介助、夕方のケア、夜勤交代時など、看護師さんが特にバタバタしている時間帯は、話しかけても余裕がないことが多いです。少し落ち着いている時間帯(例えば、申し送りが終わった直後や、一通りのケアが終わった後など)を見計らって声をかけるだけでも、相手の反応は大きく変わります。
(経験談:私は新人時代、ひたすら「今、大丈夫かな…」と病棟をうろうろして、隙間時間を狙っていました。最初は勇気がいりましたが、少しずつ「この時間は話しかけやすいな」というのが分かってくるようになります。)顔と名前を覚える、そしてしっかり挨拶する
基本的なことですが、とても大切です。毎日病棟に入るとき、出る時に、フロアにいる看護師さんたちに、目を見て「〇〇さん、おはようございます」「お疲れ様です」と声をかけましょう。相手に自分の存在を認識してもらうことで、少しずつ距離が縮まります。
「いつもありがとう」という感謝の言葉も、魔法のように相手の心を解きほぐします。患者さんの「生活」に関心を持つ
リハビリでは、患者さんの身体機能やADLに目が行きがちですが、看護師さんは患者さんの食事量、睡眠、排泄、気分、家族関係など、生活全体を見ています。カンファレンスや情報交換の際に、リハビリ以外の情報にも耳を傾け、「〇〇さんの夜間の状況はいかがでしたか?」といった声かけをしてみましょう。そうすることで、「このリハビリさんは、患者さん全体を見てくれている」と信頼感が生まれます。
ヒント2:報連相の質を高めて「信頼」を築こう
看護師さんとの連携の要は、やはり「報連相(報告・連絡・相談)」です。ここがスムーズになると、お互いのストレスがぐっと減ります。
結論から簡潔に伝える
忙しい看護師さんは、まず「何が言いたいのか」を知りたいと思っています。
NG例: 「今日、〇〇さんのリハビリに行ったんですけど、なんだか歩く時に左足が引っかかるような感じがして、ちょっと前よりバランスも悪くなった気がして…」
OK例: 「〇〇さんのことでご報告です。今朝のリハビリで、左足の引きずりが目立つようになり、転倒リスクが増していると感じました。注意喚起をお願いします。」
結論を先に伝え、その後で必要な情報を補足していく形を意識しましょう。目的を明確にする
「何を解決したいのか」「何をしてほしいのか」を明確に伝えましょう。
「〇〇さんのことでご相談です。ベッドサイドでの移乗動作が不安定なのですが、何か看護ケアで工夫できる点はありませんか?」
「〇〇さんの〇〇について情報共有させてください。」
このように、声かけの段階で目的を伝えることで、看護師さんも心の準備ができます。「助けてください」を素直に伝える勇気
まだ経験が浅い間は、分からないことだらけで当たり前です。決して恥ずかしいことではありません。
「〇〇さんの今の状態について、判断に迷う点があり、ご意見を伺いたいです」
「〇〇さんのケアで困っているのですが、何かアドバイスいただけますか?」
素直に助けを求める姿勢は、相手に「この子は真剣に患者さんのことを考えているんだな」と伝わり、むしろ信頼に繋がることが多いものです。私も昔、ベテラン看護師さんに「ちょっと教えてください!」と正直に頭を下げて、ぐっと関係が深まった経験があります。
ヒント3:共通の「目標」を見つけてチーム力を高める
リハビリ職も看護師も、究極の目標は「患者さんの回復とより良い生活」ですよね。この共通目標を軸に、協力体制を強化していきましょう。
患者さんに関する情報を「共有」する姿勢
リハビリ中に気づいた患者さんの変化(表情、食欲、睡眠、気分など、リハビリに関係なさそうでもOK)は、看護師さんにとって重要な情報になります。
「今日、〇〇さんが『最近、夜眠れないんだ』と仰っていました。何か環境で工夫できることはありますか?」
「リハビリ中、〇〇さんが『ご飯を食べる時にむせることが増えた』と教えてくれました。食事形態など、何か変化はありましたか?」
患者さんの「今」を共有することで、お互いのケアの質が向上し、信頼関係も深まります。カンファレンスで積極的に発言する
カンファレンスは、職種間の連携を深める絶好の機会です。
自分の意見を言うだけでなく、他の職種の意見にも耳を傾け、「看護師さんの視点、とても勉強になります」「〇〇さんの情報を踏まえて、リハビリでもここを重点的に見ていきます」といった、ポジティブな姿勢を見せましょう。
自分の専門性を発揮しつつ、チームの一員として貢献しようとする姿勢は、必ず相手に伝わります。
それでも「怖い」と感じてしまう時、心に留めておきたいこと
ここまで読んで、「頭ではわかるけど、やっぱり一歩が踏み出せない…」と感じる方もいるかもしれません。それもごく自然な感情です。
完璧を目指さなくていい
「看護師さんと完璧な関係を築かなければ」と気負う必要はありません。完璧な人間関係なんて、どこにも存在しません。最初はちょっとした挨拶や、簡単な情報共有からで十分です。少しずつ、あなたのペースで進めていきましょう。相手も人間、完璧じゃない
相手が「怖い」と感じるような態度を取ってしまうのは、もしかしたらその看護師さんも、大きなプレッシャーやストレスを抱えているのかもしれません。もちろん、だからといってあなたの気持ちを無視していいわけではありませんが、一人の人間として相手を理解しようとする姿勢も大切です。一人で抱え込まないで
もし、どうしても関係が改善しない、精神的に辛いと感じる場合は、一人で抱え込まず、信頼できる先輩や上司に相談してください。客観的なアドバイスや、介入が必要なケースもあるかもしれません。
最後に:あなたの勇気が、未来を変える
看護師さんとの関係改善は、一朝一夕にできることではありません。
今日からすぐに「怖い」という感情がなくなるわけではないかもしれません。
でも、あなたが今日この記事を読んで、少しでも「やってみようかな」と思ってくれたなら、それは大きな一歩です。
たった一度の「おはようございます」や、患者さんへのたった一つの質問が、あなたの目の前の「怖い」看護師さんとの間に、小さな、でも確かな橋を架けるかもしれません。
そしてその橋は、患者さんへのより良いケア、そして何より、あなた自身の毎日の仕事の充実感へと繋がっていきます。
若手リハビリ職の皆さんが、自信を持って、笑顔で患者さんと向き合えるよう、心から応援しています。
さあ、まずは今日、小さな一歩を踏み出してみませんか?
もし、あなたが試してよかったことや、こんな時どうすればいい?という疑問があれば、ぜひコメントで教えてくださいね。みんなで悩みを共有して、一緒に成長していきましょう!"
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