
リハビリ職として働き始めて1~3年目。
右も左も分からず飛び込んだ世界で、ふと
「あれ、私、本当にやりたいことなのかな…?」
「このままでいいのかな…?」と感じること、ありませんか?
毎日忙しくても、なかなか患者さんの変化が見えなくても、頑張っているのに、なんだか満たされない。そんな気持ち、私も経験があるから、痛いほどよく分かります。
でも、安心してください。
それは決して、あなただけが抱えている悩みではありません。
そして、その気持ちは「立ち止まること」ではなく、「ここからもっと良くなるためのサイン」なんです。このページでは、あなたが再び「やりがい」と出会い、前向きに歩み出すためのヒントと具体的な一歩をお届けします。一緒に、そのモヤモヤを解消していきましょう。
なぜ、やりがいを見失いがちなんだろう?【3つのよくある理由】

「やりがいを感じない」と感じてしまう背景には、実は若手リハビリ職さんたちが共通して抱える、いくつかの理由があるんです。あなたの心の中にある「これかも!」というものを見つけて、一緒に整理してみませんか?
理想と現実のギャップに戸惑う
学生時代に思い描いていた「患者さんの人生を変える素晴らしい仕事」という理想と、実際に現場で直面する現実(書類業務、人間関係、多忙な日々、思うようにいかない患者さんへの介入…)のギャップに、戸惑いや失望を感じてしまうことはよくあります。目の前の小さなことや、すぐに結果が出ないことに、つい「こんなはずじゃなかった」と思ってしまうんですよね。
自分の成長が見えにくく、評価に不安を感じる
リハビリの仕事は、目に見える成果が出にくい側面も多いですよね。先輩や周りの同僚はバリバリ活躍しているように見えて、「自分は本当に成長できているのかな?」「これでいいのかな?」と不安になる気持ち、すごくよく分かります。特に1~3年目は、インプットが圧倒的に多く、アウトプットの質が伴わないと感じてしまう時期。その「見えない成長」が、やりがいを見失わせる原因になることもあります。
患者さんとの関係性や職場環境に悩む
どんなに素晴らしい仕事でも、人間関係や職場環境がストレスの原因になることは少なくありません。患者さんとのコミュニケーションに難しさを感じたり、上司や同僚との関係性に悩んだりすると、「ここで働き続ける意味はあるのかな?」と感じてしまうことも…。せっかくのやりがいも、そんな状況では見えにくくなってしまいますよね。
やりがいを「再発見」するための5つのステップ
では、どうすればこのモヤモヤを晴らし、もう一度やりがいを感じられるようになるのでしょうか? ここからは、具体的な5つのステップをご紹介します。すぐに全部実行できなくても大丈夫。できそうなものから、一つずつ試してみませんか?
まずは今の気持ちを「見える化」してみよう

頭の中でグルグル考えているだけでは、解決策は見えてきません。まずは、あなたが今どんなことに悩んでいて、何にモヤモヤしているのかを文字にして「見える化」してみましょう。ノートに書き出すのも良いですし、信頼できる人に話してみるのも効果的です。
【具体的な一歩】
- 紙とペンを用意し、
「今の仕事で、やりがいを感じないのはどんな時?」
「どんな時にストレスを感じる?」
「逆に、少しでも楽しい、嬉しいと感じる瞬間は?」
と正直に書き出してみましょう。 - もし、誰かに話すのが苦手なら、AIツール(ChatGPTやGEMINIなど)を使って、思考の整理をサポートしてもらうのも一つの方法です。ただし、個人情報や患者さんの情報は絶対に入力しないでくださいね。
- AIに相談するときのプロンプト例:
「私はリハビリ職1年目です。最近、仕事のやりがいを感じられず悩んでいます。具体的に悩んでいるのは以下の点です。1. 患者さんとのコミュニケーションがうまくいかない。2. 先輩のように効率的に業務がこなせない。3. 自分の成長が見えない。これらの悩みについて、どんな風に気持ちを整理したら良いか、アドバイスをください。また、今後どのように考え方を変えていけば良いかのヒントも教えてください。」
【注意点】 AIはあなたの感情を完全に理解するわけではありません。
あくまで思考を整理する「ツール」として活用し、最終的な判断や心のケアは、ご自身の内面や信頼できる人との対話で行ってくださいね。
- AIに相談するときのプロンプト例:
小さな「できた!」に目を向け、成功体験を積み重ねる
私たちはつい、大きな成果や完璧な姿を求めてしまいがちです。
でも、やりがいは日々の小さな「できた!」の積み重ねの中に見つかることが多いんです。
【具体的な一歩】
- 毎日、終業前に
「今日、頑張ったこと」
「少しでもうまくいったこと」
「患者さんのこんな変化に気づけた」
というポジティブな点を3つだけ書き出す習慣をつけてみませんか? どんなに小さなことでも構いません。
「患者さんが少し笑顔を見せてくれた」
「先輩に質問できた」
「休憩時間にちゃんと休めた」
など、些細なことでもOKです。

ロールモデルを見つけ、学びを深める
あなたの職場で、
「この人みたいになりたいな」
「この人のリハビリは素晴らしいな」
と感じる先輩はいませんか?
ロールモデルを見つけることは、具体的な目標を持つきっかけになり、停滞感を打ち破る力になります。
【具体的な一歩】
- 尊敬する先輩に思い切って
「どうすればもっと患者さんの役に立てるようになりますか?」
「モチベーションを保つ秘訣はありますか?」
と聞いてみましょう。先輩方も、かつては同じ悩みを抱えていたはずです。 - 積極的に見学させてもらい、先輩の技術や患者さんとの関わり方を学びましょう。
職場内外の「相談できる人」を見つけよう

一人で抱え込まず、信頼できる人に話すだけで、心が軽くなることはたくさんあります。職場の先輩、同期、大学の先生、友人、あるいは家族でも良いでしょう。
【具体的な一歩】
- 職場の先輩で、話しやすい人にランチに誘ってみる。「実は最近、仕事で悩んでいて…」と、正直な気持ちを打ち明けてみましょう。
- もし職場に相談しにくい場合は、外部のセミナーや勉強会に参加して、他施設の若手リハビリ職と交流してみるのもおすすめです。同じ悩みを持つ仲間と出会うことで、一人じゃないと感じられます。
新しい知識やスキルに挑戦し、視野を広げる
マンネリを感じているなら、新しい刺激を取り入れてみるのも良い方法です。新しい知識やスキルを学ぶことで、患者さんへのアプローチの幅が広がり、自信にも繋がります。
【具体的な一歩】
- 興味のある分野の研修会に参加してみる。(オンラインでもたくさんありますよね!)
- 資格取得を目指してみるのも、良い目標になります。
やりがいが「見つからなくても大丈夫」という視点も大切に
ここまで色々なことをお伝えしてきましたが、もしかしたら「色々試したけど、やっぱりやりがいが見つからない…」と感じることもあるかもしれません。でも、それで自分を責める必要は全くありません。
仕事のやりがいは必ずしも「患者さんを治す」ことだけにあるわけではありません。安定した収入、職場の人間関係、プライベートとの両立、新しい知識を得られること…人それぞれ、仕事に求めるものは違って当然です。
もし、どうしても今の職場でやりがいを見つけられないのであれば、それは「あなた自身が悪い」のではなく、「今の環境があなたに合っていないだけ」という可能性もあります。リハビリ職としての経験を活かしつつ、部署を異動してみる、別の施設に転職してみる、あるいは全く違う職種に挑戦してみる、といった選択肢も視野に入れても良いのです。あなたの心が本当に求める方向へ進むことこそが、一番大切なのですから。
未来は、あなたの手の中に。応援しています!
リハビリ職1~3年目のこの時期は、喜びも、悩みも、たくさん経験する時期だと思います。やりがいを感じられないのは、あなたが仕事に対して真剣に向き合っている証拠。そして、自分をより良くしたいと願っているからこそ、感じる感情です。
一人で抱え込まず、このページで紹介したステップを試してみたり、周りの人に頼ってみたりしてください。焦らなくて大丈夫。一歩一歩、あなたのペースで進んでいけば、必ず光は見えてきます。私たちはずっと、あなたの頑張りを応援しています。
もし、この記事を読んで何か感じることがあれば、ぜひコメントで教えてくださいね。また、他の若手リハビリ職さんに向けて、あなたの体験談を共有してみませんか? 一緒に、みんなで成長していきましょう!
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